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篠田博之の「週刊誌を読む」

鳩山政権が頭を悩ます スキャンダル

 鳩山政権には頭の痛い話だろう。国家公安委員長兼防災担当相・中井○氏のスキャンダルが噴出した。『週刊新潮』4月1日号の「国家公安委員長『中井○』が深夜の宿舎に呼びこむ傾国の『美人ホステス』」だ。
 記事だけでなく、路上でキスをする写真などがグラビア七ページにもわたって掲載されている。相手の女性は議員宿舎にも出入りしており、カードキーを貸与しているのではないかと書かれている。
 中井大臣は妻に先立たれて独身だから、女性との交際についてやましいことはないと弁明しているようだが、気になるのは、一カ月以上にわたって『週刊新潮』に尾行されながら全く気付かなかったという現実だ。国民の安全を司る大臣が、これで大丈夫なのか、という危惧を抱かせる。
 今のところ本人は、辞任しないと言明しているが、『週刊新潮』は次号も関連記事を予定しているようで、まだ一件落着とはいかないようだ。
 女性スキャンダルといえば一週前の『週刊文春』3月25日号の元女性刑事の告白「警視庁捜査一課長との『公舎不倫』6年」もすごかった。捜査一課長といえば警視庁のエリートだが、スキャンダルを暴露したのは不倫相手の元女性刑事。職場不倫だったわけだ。
 昨年末、男性の方から別れ話を切り出したのだが、女性は納得せず、思い余って週刊誌で暴露するに至ったらしい。同誌が締切間際に男性本人に直撃取材を行った直後に、警視庁はこの捜査一課長を更迭した。
 記事には、女性が別れ話を切り出された夜に「ありったけの睡眠薬と酒を持って、合い鍵を手に公舎に向かい」「トイレのなかで、用意してきた睡眠薬を一気に飲んだ」という記述もある。鬼気せまる話である。
 このほか取り上げておきたいのが『SPA!』3月30日号の特集「マンガ&アニメ弾圧条例の狂気」。東京都青少年条例改定にマンガ家らが大反対した一件を報じたものだ。三月十五日から一週間は日本ペンクラブの反対声明の起草に関わったり、ネットに専用サイトを立ち上げたりと、私もこの件に忙殺された。性表現をめぐるこの問題、きちんと議論しておく必要がある。
(月刊『創』編集長・篠田博之)
 

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