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篠田博之の「週刊誌を読む」

民主新人相次ぐ醜聞/  「さくらパパ」に続き姫井氏

前回本欄で取り上げた「さくらパパ」こと横峯良郎参院議員のスキャンダルについて、本人が全面否認の会見を開いた。 いささか奇異なのは、その表明までに一週間近くかかったことだ。記事では本人も半ば認めたかのように書かれていたので、発売後の沈黙は報道を認めたものと受け取られてしまう。

 『週刊新潮』はその否認会見の模様も書き込んだ上で、三十日発売の9月6日号でさらに追い打ちをかけた。「賭けゴルフの『口止め工作』!驚愕の『ハレンチ写真』!これでも民主党は『さくらパパ』をかばえるの?」。前回の報道後、横峯議員が賭けゴルフの件で関係者に口止め工作を行ったという話も暴いた。

 会見で横峯議員は、今回週刊誌で告発を行った元愛人が金銭を要求し、応じないならマスコミにばらすと恐喝を行っていたと主張。それをつっぱねたために『週刊新潮』の記事が出たのだと報道の信用性を批判した。それに対してこの女性もワイドショーなどの取材に応じて反論している。
 横峯議員は『週刊新潮』を提訴したというから応酬は今後法廷に場を移す。政治家になるというのはこういうリスクを背負うことだ。そのことをさくらパパをこの騒動で思い知らされたのではないだろうか。
 さて民主党新人議員のスキャンダルが時期を同じくしてもうひとつ噴出した。『週刊文春』9月6日号「虎退治 姫井ゆ み子との愛欲6年」。先の参院選で自民党の大物・片山虎之助氏を破って話題になった姫井ゆみ子議員と以前恋愛関係にあった男性の告発である。この男性はバツイチの独身だが、姫井議員は既婚者だから、二人の関係は不倫だったわけだ。   このスキャンダルは一部では以前から知られていたようで、記事によるとこの男性、選挙期間中に「片山陣営の後援関係者から『その件で記者会見を開いてくれないか』という要請も再三ありました」。利用されるのを避け、今この時期に公表したのだという。

 男性によると、姫井議員は参院選を控えて身辺整理のために二人の関係を清算。傷ついた彼は五十日間の入院生活を余儀なくされたという。週刊誌を使っての意趣返しという点は二つとも同じだが、姫井議員の方は男性からの告発というところが特徴的だ。これも時代の反映というべきか。
 それにしても人気新人議員の相次ぐスキャンダルに、民主党は頭を抱えているに違いない。

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