今月の佐藤優さん

 

ロフト阿佐ヶ谷・佐藤.JPGのサムネール画像 Asagaya / LoftAで開催されたトークイベントは大好評のうちに幕閉。

 当日は、立ち見も含めて120人ぐらいのお客さんで店内がごったがえしていました。ご来場くださった方々、どうもありがとうございました。

 佐藤さんは、イベント当日沖縄から飛行機で東京へ。第3部からの登場でした。鈴木邦男さん、森達也さんとの「死刑」をテーマにしたトークだったのですが、獄中での〝コーヒーキャンディー〟のエピソードで会場の笑いを誘う場面も。豪華メンバーが勢揃いで、本当に面白いイベントでした。

ttttt.jpg 佐藤優さんがジュンク堂書店の1コーナーに自ら選んだ本を並べ、店長を務めた佐藤優書店が12月1日に閉店した。約半年にわたる期間中、何度も行われた佐藤さんのトークショーもこの日が最後。予想通り、立ち見が出る大盛況となった。
 佐藤さんは「この半年で15キロも太っちゃって、年明けにはダイエットをしなくちゃい けないと思っています」とジーンズ姿で登場。太った原因は、新潮ドキュメント賞受賞に続いて大宅ノンフィクション賞受賞で「時の人」になってしまったことから、仕事依頼が殺到。ものすごい執筆量をこなす超多忙の人になってしまったためだ。
「この佐藤優書店にも、最初は週1回くらい顔を出す予定だったのですが、それもできなくなってしまいました」という。
 さてこの日のトークだが、今後の執筆予定や出版予定を順を追って披露した。何とこの12月に6冊もの新刊を上梓するという。そのひとつひとつを、自分の思想や仕事との関わりをたどりながら論評していったのだが、これが単なるPRでなく佐藤さんらしい知的刺激に満ちた話に仕上げてくれるのが、この人のすごいところ。
 その後、来年中に考えている仕事についても語った。例えば「ドストエフスキー論」など、ぜひ読んでみたいと思わせるテーマばかりだ。
 「きょうは『創』の篠田さんも見えていますが、創出版から頼まれている出版企画も何とかしなくてはいけないと思っています」
 と、言ってくれたが、佐藤さん、何とか頼みます!本当は今年中に創出版からも本を出す予定だったのですが。
※写真はトーク会場で撮影した佐藤さん。会場は立ち見も出る大盛況に。

  200712051507000.jpg  さる10月13日、都内で「響かせあおう死刑廃止の声」と題する集会が開かれた。毎年、10月10日が世界死刑廃止連盟の「世界死刑廃止デー」とされ、世界各地で記念企画が行われるのだが、日本では週末の13日に集会が開かれたものだ。

 冤罪事件の免田栄さんの講演や、田鎖麻衣子弁護士による死刑をめぐる情勢報告、死刑囚の表現活動を顕彰する大道寺幸子基金応募作品の紹介などに続いて、メインイベントとして登壇したのが、この3人である。安田好弘弁護士、佐藤優さん、それに鈴木宗男議員だ。3人とも獄中体験を持ち、死刑制度についても論評してきた。

 トークは安田弁護士による「大変ディープな3人ですね」という言葉と会場の爆笑によって幕を開けた。その後もユーモアあふれる話に会場は爆笑の連続。その主な部分は本文P48~をご覧いただきたい。

 韓国が今年、死刑執行のない状態が10年続いたことをもって事実上の死刑廃止国になるなど、世界の趨勢は死刑廃止へ向かっているのだが、日本はむしろ重罰化の流れで死刑判決が急増している。この現状をどう見るのか。多くの問題を提起して集会は幕を閉じた。