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創出版: 2006年1月アーカイブ

 宮崎勤騒動が一段落したと思ったら月刊『創』3月号広告特集の締切に追われる日々。その中で25日には東京拘置所を訪ねて宮崎勤に面会。彼が死刑判決をどう受けとめたかは次号の月刊『創』3月号に本人の手紙が掲載されます。ここ何日か終電帰りか編集部に泊込みが続き疲労困憊。今夜も泊込みで、明日は東京新聞に原稿を1本(月曜掲載の連載コラム「週刊誌を読む」)書いて、夜は日本ジャーナリスト専門学校主催のマスコミ受験セミナーの講師。参加費無料で当日飛込み参加も可能なようなので、参加したい人はどうぞ。私の講演のほかにも内定者の報告など役に立つ内容のはず。詳細はこちら。 

 明日はいろいろなシンポなども開催されるが、私は仕事で行けず。もし時間と元気があれば顔を出そうかと思っているのが「マスコミ九条の会」主催のシンポ。13時半~17時で詳細はこちら。 
                           (篠田博之)

 きょう(正確には昨日)は大変な1日でした。
 先週来、宮崎裁判がらみで新聞・テレビの取材が20くらい編集部に入り、日本テレビだけで報道局、ザ・ワイド、ザ情報ツウと3番組がやってきたりと、連日てんやわんやでした。昨日、最後の取材はTBSでしたが、けさの「朝ズバ!」を見たら、疲れ切った自分の顔が映っていてちょっと反省。でも、実は昨日は、日テレやフジの夜の多くのニュースで、それまでに撮影したものが放送されるはずだったのですが、ライブドア騒動で半分以上が吹き飛びました。テレビはそれが怖いところで、時間をかけて収録したものが、大ニュースが重なると簡単にボツになってしまうのです。トホホ。

 宮崎裁判も大勢の傍聴希望者が押し掛け大変でした。このメルマガ読者も何人か来ていました。数倍の倍率で抽選になり、大半が傍聴できなかったようですが。私は傍聴後も、東京新聞の取材を受け、その後実践講座に『創』次号の広告座談会、そして夜10時から作家の佐木隆三さんとの対談が深夜まで行われ、ヘトヘト状態。この対談は次号の朝日新聞『論座』に掲載されます。最近、朝日からの依頼が続いていて、17日発売の『週刊朝日』にも宮崎勤について手記を書いています。

 宮崎裁判については思うところ大ですが、詳しくは『週刊朝日』の記事を読んでください。今は宮崎勤の最後のメッセージとなる本『夢のなか、いまも』を編集しています。『創』を含めて3冊を同時進行。ヒイヒイです。

 19日のマス読ライブはぜひ大勢来て下さい。日本のトップCMクリエイターの1人、中島信也さんの秘蔵ビデオは必見です。    (篠田)

 マス読ライブ出版編を終えて帰社後、このメルマガを作成しています。文春の木俣さんからは昨年に引き続いて、文春社内見学招待とのありがたい提案が。木俣さんという編集幹部の案内で社内見学を行うという、志望者には最高の企画で、きょうのライブ参加者から見学者を募ります。昨年は30人ずつ2日間にわけて行いました。こんな機会は恐らく他にはないはずで、こういうことが行われるのがマス読ライブならではといえます。

 さて、今週はめちゃくちゃな忙しさでした。今週といってもまだ明日、日本テレビの取材陣が『創』編集部を訪れるのですが。実は17日は宮崎勤被告の最高裁判決が出る日で、彼と10年にわたって接触してきたのが『創』編集部であるため、新聞・テレビ各社がインタビューや撮影に当編集部を訪れたのです。明日土曜のTBS「ブロードキャスター」ではブロードキャスター事件簿のコーナーで。あの原山記者が『創』編集部を訪れるという設定です。その他、16日夕方のニュースから日テレ、フジ、テレ東などが相次いで『創』と宮崎被告の話を報道する予定。16日ないし17日の朝日、読売などの新聞も宮崎判決についての記事の中で『創』に触れるはずで、17日発売の『週刊朝日』には小生が手記を書いています。

 このメルマガ読者は、就職本を出している創出版しか知らない人も多いでしょうが、本来『創』は社会派のテーマを、しかも大手マスコミとは違った視点で追い続ける雑誌。宮崎勤を10年間も追い続けたというのも『創』ならではの仕事といえます。メルマガ読者のほとんどは宮崎事件は小さい頃の記憶しかないと思いますが、いかに社会的に大きな事件だったか、来週一斉にマスコミが総括報道を行うのでじっくり見て考えてみてください。
 今、創出版では宮崎勤の最後の著書『夢のなか、いまも』を制作中です。

                             (篠田)