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編集長の目

第2回 応募者数とエントリー

 前回、新聞社の応募者数が年々減っているという話をしたが、この数字、
実は業種や会社ごとに比較するのはなかなか難しい。リクナビ・マイナビの
登場以来、最初の登録が簡単にできるようになったため、ウェブでのプレエ
ントリーは各社とも急増した。問題は、その後のES提出という正式エントリ
ーの数がむしろ減っていることで、プレエントリーからエントリーの段階で
10分の1に激減してしまう会社もある。マスコミのESは他業種よりも記入事
項が多いうえに、出版社なら課題作文までついているため、その段階で応募
を見送ってしまう人が多いのだ。採用側にすれば、いわゆる「記念受験」は
迷惑なだけで、志望意思の高い人だけ受けてほしいという思いがあるから、
応募段階で志望者が絞られるのは悪いことではない。そのため会社によって
は、ウェブエントリーの段階で適性検査を実施して意図的に絞り込みを行う
ところもある。昔は「資料請求」という呼び方で、志望者がせっせとハガキ
を書いていたプレエントリーは、いまやほぼ100%ウェブに移行した。この
ウェブ上のプレエントリー、早いところは9月10月から始まる。昨年は経団
連の倫理憲章改定があって、募集開始が12月からとなったが、プレエントリ
ーならその前から実施可能なので、今年は9月10月から動き出す会社が増え
そうだ。間もなく始まる採用戦線、その動向については、次回のコラムで説
明しよう。(文責・篠田)

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