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編集長の目

第1回 新聞社への応募者

しばらく書いていなかったコラム「編集長の眼」を今週から始めます。今、
編集部は「マス読」来年度版の取材・執筆作業の真っ最中なのですが、その
過程で様々な情報に接します。そのなかから役に立つ話を少し披露しようと
いうのが本欄の趣旨です。
 今回は「応募者数」の話です。この何年か深刻なのが、新聞社の応募者が
減っているという現実です。これはマスコミがいま大きな構造的変化にさら
されていることの反映です。特に新聞社の場合、学生諸君が新聞になじみが
なくなりつつあるという状況を如実に反映し、目に見える形で応募者が減っ
ています。昔はその数字を公開していたのですが、近年は公開もやめてしま
いました。実情は、全国紙で大体応募者数が3000人ですが、かつてピーク時
の約半分といえるでしょう。学生諸君が新聞を購読しなくなってしまった現
実の反映です。
 ただ、私が志望者と接していて思うのですが、コアな新聞志望者はそう大
きくは減っていないと思います。昔は、コアな志望者の周囲に「試しに受け
てみる」といった人たちがそれなりにいたのですが、そこが少なくなったと
いう感じです。ただ採用側としてみれば、憧れ受験者であろうと応募する人
数が毎年減っていくのは気になるのは確かです。
 では、他のマスコミはどうかということですが、その話は次回続けましょ
う。(篠田)

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