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2008年11月アーカイブ

 宮崎勤死刑囚、三浦和義さんと、『創』にしばしば登場してきた、昭和を代表する事件関係者が次々と亡くなり、衝撃を受けていたところへ、今日筑紫哲也さん死去のニュースに接しました。これにはショックを受けましたね。

 症状が重たいことは聞いていましたが、 日本の言論界やジャーナリズム界がおかしくなっている現状での筑紫さんの死というのは何やら暗示的です。必ずがんに打ち勝って帰ってきます、と言って番組レギュラーを去った筑紫さんとしては、無念の死だったと思います。『創』にとっても、筑紫さんの存在は精神的支えでした。

 こんなふうに相次いでいろいろな人が死去するというのは、ひとつの時代の終わりを意味するのでしょうが、さて今後、時代はよくなるのかそうでないのか。金融危機といい、日本全体の右傾化といい、暗い話ばかりで、最近の明るい話題は、アメリカに黒人大統領誕生という、それくらいです。筑紫さんの冥福を祈ります。

 12月号は三浦和義さんの特集でしたが、筑紫さんについては次号1月号で追悼の誌面を作ろうと思います。