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2007年11月アーカイブ

 18日のマスコミ就職フォーラムには本メルマガ読者もたくさん来てくれて賑わいました 。十分な時間がとれなかったので質問を希望しながらあまり丁寧に答える余裕もなかったけれど、もし何か聞きたいことがあれば、このメルマガでも質問コーナーを設けようかと考えています。近々告知するので請うご期待。ちなみにこのメルマガが情報を提供している読売新聞の「携帯マスコミ塾」には質問コーナーを設けており、毎週、質問と回答を配信しています。
 さて、先週から今週にかけて、我が編集部には夕刊紙やテレビのワイドショーの取材が殺到しました。女優・三田佳子さんの二男が覚せい剤所持で逮捕されたのですが、この祐也君については前の逮捕事件の時、『創』に獄中からの手紙を載せ、その後一冊の単行本にまとめた経緯があるからです(書名『YUYA』創出版刊)。単に編集者というだけでなく、取材対象に深く入り込むのが私の手法で、一時期、三田家にはまさに家族の一員のように深入りし、祐也君の更生への家族の苦闘をつぶさに見てきました。今回も先週土曜のテレ朝「スクランブル」への生出演を始め、19日のワイドショーには3つくらい出ましたが、前の事件の時は3カ月くらい連日のようにワイドショーに登場したものです。
 で、今回も感じたことですが、取材・報道される側に回ると、報道の問題点がよくわかります。不確かな情報がいかに一人歩きしていくか、多くの事実の中から報道する側がいかに恣意的に特定の事実を拾いだすか、等々。例えば今回の報道でも、祐也君が今年春以降東南アジアに滞在したのですが、それがタイだという誤報がいまだに流れています。タイとなると、現地で薬物に接したに違いないという思い込みにつながっていくのですが、実はこれタイではないのです。同じ東南アジアでも、社会主義のあの国なのですが、現地で世話した人に迷惑がかかるので詳細を明らかにしなかったものだから、タイ説がまたたく間に広がりました。
 今回の騒動については、次号の『創』1月号でレポートしますが、『創』のブログにも経緯を書いていきますので、興味ある人はこちらからアクセスしてみてください。