<コラム 編集長の目>

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      コラム「編集長の目」第22回・就職ランキング

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 就職シーズンが近付いたためか、『アエラ』などの週刊誌が盛んに就職関連記事を載せるようになった。『アエラ』8月15・22日号は「74大学395学部就職ランキング」、『ヨミウリウイークリー』8月21・28日号は「女子大生77校『就職力』ランク」。どちらもかなりのページをさいての大特集だ。

 こうしたランキングは確かに話題にはなるのだが、サンプル数が少ない場合はあまりそこに有意差を見いださない方がよい。要するに話半分で受けとめた方がよいということだ。例えば『アエラ』のランキングでは、マスコミのジャンルのトップが早大政経学部で2位が慶応大法学部なのだが、サンプルとなった内定者数はそれぞれわずか48人と44人。そもそも志望者数とか在籍している学生数なども勘案しないと比較はできないはずだ。

 とまあ、そういうことをわかったうえで参考として見る分には、こういうランキングも役にたたないことはない。

 『アエラ』などの記事では触れられてないのだが、マスコミ就職戦線でこのところ話題になっているのは、早大の低迷だ。かつては大手マスコミへの内定者の4人に1人は早大と言われた。ところが近年は一応トップは保っているとはいえ凋落著しいのである。例えば顕著な例は今年の講談社で早大が全滅したこと。何しろずっと1位か2位をキープしてきた大学が一気にゼロになってしまったのだから、これは深刻な事態だ。              

 話は変わるがマスコミ就職戦線におけるブランドの凋落といえば、以前本欄で、今年朝日新聞社の応募者数が減ったという話を書いた。『週刊ポスト』がわざわざ記事にするために私のコメントを求めてきたのだが、それが掲載された『週刊ポスト』7月29日号を見ると、応募者激減と見出しにはうたってあるが本文を読むと2割減。まあ、2割減を激減と大げさに書くところが週刊誌らしいのだが、読売などが微増なのに朝日だけが応募者減ということで目立っているようだ(ただ、このデータの取り方も、毎日などちょっと変だし、あまり正確でない気がする)。

 恐らくこの2割減というのは、朝日のブランドイメージの減少をちょうど反映した数字ではないかと思う。別に就職に限らずとも、かつての朝日のブランドはこの1〜2年、ちょうど2割くらい落ちている。ことさら激減と大げさに言うほどのことではないともいえるし、新聞界の変容を示す指標として意味があると言えないこともない。

 まあ、長くなるのでこの朝日ブランドの話は別の機会に譲ろう。いろんな意味で、今の朝日は大変な状況にあると思う。8月1日にNHK政治介入問題がらみで自民党から取材拒否を通告された時も、翌2日の朝刊で毎日新聞が大々的にこれを取り上げ、自民党を批判したのに、肝心の朝日のコメントが何とも及び腰。自信喪失ぶりがその対応によく反映されているのである。

 私は個人的には朝日には頑張ってほしいと思っているのだけれど。                           (篠田博之)

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2001.2.16〜